~ 其の三 OTHER AFRO FUNK PART 2 の巻 ~

アフロ・ファンクの3回目です。このページを見てくれている、数少ない方たちは「まだやるか」「ほかにネタないんか」「もうウンザリや」と思ってるでしょうが、ご安心ください。いよいよ完結編です。ということで、今回はアルバム枚数の多い4アーティストを取り上げます。

MANDRILL

JACKET

THE GREATEST / ORIGINAL SOUND TRACK (77年)

いきなりサントラ。でもマンドリルの曲の中で、日本で一番有名なのは間違いなくここに収録された「アリ・ボンバイエ」だろう。アントニオ猪木のテーマの原曲だ。映画自体はムハメド・アリの伝記なのだが、私がこのレコードを見つけたとき、自分の中では全く別物だったファンクと猪木(もちろん両方とも大好き)が一つに交差した。そして「やっぱり猪木は格闘家としてアリを尊敬してたんだ」と感動したのを覚えている。収録曲のジョージ・ベンソンの「ザ・グレイテスト・ラヴ・オブ・オール」はホイットニーのカバーでリバイバル・ヒットした。

JACKET

JUST OUTSIDE OF TOWN (73年)

ヒット曲「マンゴ・ミート」収録。3曲のファンク・ナンバーは文句なく素晴しい。マンドリルのアルバムの中では、比較的まとまりのある方で、ミディアム~スローのナンバーも私のようなファンク野郎でも聴ける。この時期以降、くせというかアクが抜けていき、聴きやすくはなるのだが、初期のゴッタ煮感覚がなくなり、ちょっとさみしい。

JACKET

MANDRILL

彼等のテーマ曲とでも言うべき「マンドリル」が最高にかっこいい。この緊張感あふれる曲は、彼等のベスト・トラックではないだろうか。ほかの曲も前衛的なものから、アフロ・パーカッションの曲まで、バラエティ豊かでいい意味でなんでもあり。ジャズ好きの方にもおすすめ。

JACKET
COMPOSITE TRUTH(73年)
JACKET
SOLID (75年)
JACKET
BEAST FROM THE EAST(75年)
JACKET
NEW WORLDS(78年)
JACKET
GETTING IN THE MOOD(80年)

どのアルバムにも素晴しい曲が1~2曲あるが、どのアルバムがお薦めかと聞かれると一言では形容しがたいグループなので困ってしまう。再発も、ベスト盤がCD化されていたが、恐らく今は廃盤だとおもいます。ここで紹介したほかにも数枚のアルバムがあるのですが、そんなに高くないので中古盤屋さんで探してみてください。

MANU DIBANGO

JACKET

SOUL MAKOSSA (72年)

マヌ・ディバンゴの代名詞とでも言うべき「ソウル・マコッサ」収録。アフリカの土着性を残しつつ、緻密に計算されたスタジオ・ワークを駆使したクールなサウンドは独特のかっこよさがある。「ソウル・マコッサ」は数々のミュージシャンにカバーされているが、一様にアレンジや楽器編成がほぼ同じで、"コピー"の範囲を抜けていない。それだけ、オリジナルが完成されたかっこよさを持っているということだろう。

JACKET

AFRICADELIC (73年)

全曲インストで、もともと映画のサントラとして録音されたらしい。音楽性や活動が多岐に渡るため、人によって好きな時代というのは異なると思う。私もそうだが、ファンク好きには70年代後半位までがおすすめ。80年代に入ると、いろんな事をやっていておもしろいのだが、洗練されすぎというか、土着性が薄れちょっと物たりない。

JACKET

LATIN-SOUL-ROCK / FANIA ALL STARS (73年)

カメルーン出身のマヌは、15才でヨーロッパに渡りジャズやクラシックを学ぶ。彼のクールで洗練された音は、その経歴が少なからず影響しているはずだ。彼の柔軟性の一つの形として、いろんなジャンルのミュージシャンとのセッションがあるが、この盤は73年にヤンキー・スタジアムで行われたファニア・オール・スターズのライブにゲスト出演した時のものだ。ここに収録の「ソウル・マコッサ」がめちゃくちゃ熱い!

JACKET
MANU76(76年)
JACKET
AFROVISION(76年)

マヌ・ディバンゴに関しては、ほかにもかなりの枚数をリリースしていて、おすすめを上げるのは難しいが、ファンク・ソウル・ファンの方は、ここで紹介したものを聴いていただければよいのではないでしょうか。人気盤はほとんどCD化されてます。今なお現役。

OSIBISA

JACKET

WELCOME HOME(75年)

「SUNSHINE DAY」収録。この曲は最近某ミュージシャンがカバーしたのをよく耳にする。あのクラスのミュージシャンが、ああいうことするのはやめにしてほしい。あんなもん、ただのコピーかパクリでしかない。まあ、それでオシビサを知らない人達が知るきっかけになれば、それはそれでいいのかもしれませんが...。カバーとはこういうものだ、というのはザップのロジャーのヤツを聴きましょう。

JACKET

SUPER FLY T.N.T. / ORIGINAL SOUND TRACK(73年))

「スーパー・フライ」の続編として制作された映画のサウンド・トラック。タイトル・トラックのブラック・ムービー特有のドライブ感とインチキくささが、なんとも言えずかっこいい。私はサントラ・マニアでもないし、意識して買ったこともないが、ブラック・ムービーのサントラには、独特のヒップな雰囲気と、いい意味で二流のかっこよさがある。一般のサントラ・マニアには、あんまり人気がないようですが。

JACKET

HEADS (72年)

テディ・オセイ率いるオシビサの3枚目。彼等のアルバムの中にはカリブ・ラテン色の強いものもあり、そのへんは私は苦手だ。これは、ばっちり重た~いアフロ・ファンク。ま、好みの問題ですけど。メンバーの出入りが割とあったのと、いろんな音楽を取り入れているところから、アルバムによって雰囲気がちがってたりします。ハイライフの影響も受けているはずなので、カリブっぽいものがあっても不思議はないのですが...。

JACKET
HAPPY CHILDREN(73年)
JACKET
OSIBIROCK(74年)
JACKET
OJAH AWAKE(76年)

紹介した以外にもけっこうありますが、ほとんどのアルバムがCD化されていますので、比較的楽に入手できます。今聴いても十分インパクトありますので、一度お試しを。

OLATUNJI

JACKET

SOUL MAKOSSA (73年)

アフロ・ファンクと言ってしまえるのは、このアルバムぐらいではないだろうか。タイトル・トラック(もちろんマヌ・ディバンゴのカバー)をはじめ、ファンクな曲が勢揃いでソウルファンやDJからも支持されている一枚です。

JACKET

MORE DRUMS OF PASSION

これもわりとソウルフルです。この人は基本的にアフロの人なので、ファンクにカテゴライズするのは少し無理があるのですが、踊ることによって精神を覚醒・解放する音楽という点で私はファンクだと思います。親指ピアノを使った曲が収録されていますが、その使い方は通常のさわやか系の曲で聴かれるものとは、全く異質な物です。同じフレーズを繰り返すことでテンションを上げていくという、ある意味でヒップホップやハウスに通じるところがあります。

JACKET

A.F.R.I.C.A. / STETSASONIC (87年)

これは番外編ですが、STETSASONICの12inchにオラツゥンジがフューチャーされたものです。ジェシー・ジャクソンのスピーチで始まるこの曲は、どこまでも重たく、それをオラツゥンジのパーカッションが更にテンションを上げていきます。オラツゥンジのアルバムはほとんどが、アフリカ系なのですが、その中に潜むファンクネスを敏感に感じとったからこそSTETSASONICは彼をリスペクトしたのではないでしょうか。

JACKET
DRUMS OF PASSION
JACKET
AFRO PERCUSSION(60年)
JACKET
DRUMS! DRUMS! DRUMS!
JACKET
FLAMING DRUMS!(62年)

CD化されてるのは初期のベスト盤と「DRUMS OF PASSION」ぐらいだと思います。中古盤はジャズやワールド・ミュージックの店の方が入手しやすいかもしれません。

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