~ 其の六 FUNK BLUES の巻 ~

今回はブルースの特集です。私などのようなケツの青い若僧が、ブルースについて語るなどというだいそれた事はできません。私がファンクを好きで聴いていくうちに行き着いたのが、アフリカ音楽とブルースでした。ファンクにとってアフリカを母とするならば、ブルースは父ってとこでしょうか。まだまだそんなにたくさんの盤を聴いたわけではありませんので、私と同じくらいか、まだブルースをあまり聴いた事がないという方のために、ファンクのルーツになるようなものと、逆にファンクの影響を受けたものを取り上げてます。

ALBERT COLLINS

JACKET

LOVE CAN BE FOUND ANYWHERE (6?年)

テキサスのジェームズ・ブラウン、アルバート・コリンズのインペリアルからの1枚目。私はインペリアル時代が好きだ。クールでいなたい感じはアリゲーター時代にはないかっこよさだ。常にボーカルの弱さを指摘されるが、そのクールで狂暴なギターは独特だ。一曲目に収録の「ドウ・ザ・シシイ」一発で決まり。

JACKET

TRASH TALKIN' (69年)

インペリアルからの2枚目、通算3枚目になるこのアルバムも、タイトなドラムとファンキーなオルガンがかっこいいグルーヴィーなブルース・アルバム。やっぱりインスト・ナンバーに本領発揮という感じです。インペリアルからはもう一枚「ザ・コンプリート・アルバート・コリンズ」が出てます。

JACKET

THER'S GOTTA BE A CHANGE (71年)

タンブルウィードからの唯一のアルバム。このアルバムではファンク色は押さえられ、モダン・ブルースという感じに仕上がってます。でも、ギターの音はクールで恐ろしく太いです。

JACKET

FROSTBITE (71年)

一般的にはアルバート・コリンズの最高傑作とも言われる、アリゲーターからの2枚目。全盛期のアイス・ブレイカーズを従えて、この盤でコリンズの名は世界に知れわたった。アンプへワイヤレスで音を飛ばすギタリストが増える中、生涯シールドにこだわり続けたコリンズの音は、もちろんライブでも極太でした。

ALBERT COLLINS

JACKET

PURE COTTON (68年)

ヴァーヴからはアルバムを3枚リリースしている。まだ、ファンクというものでもないがR&Bの名曲もやってて、中でも「100% COTTON」で再演される「THE CREEPER」がかっこいい。ボーカルもまだ若いです。名義は「ザ・ジェイムス・コットン・ブルース・バンド」。

JACKET

100% COTTON (74年)

コットンが、参謀マット・マーフィーと共に創りあげた、ファンク・ブルースの金字塔的超名盤。ボトムを支える、まだ若きドラムとベースがこれまた素晴しい。この時代に、このメンバーでしか創り出せなかったであろう1枚です。CDでも再発されてますので、必聴です。

JACKET

HIGH ENERGY (75年)

前作「100% COTTON」に続き、ブッダよりリリースされたこの盤は、コットンがさらにファンクを押しすすめるべく、プロデュースにアラン・トゥーサンを迎えニュー・オーリンズで録音されたものだ。絶好調のジェイムス・コットン・バンドと、この時期のアラン・トゥーサンが手を組んだ作品で悪い訳がない。ピアノでジェイムス・ブッカーが参加。これも必聴です。

JACKET

LIVE AT ELECTRIC LADY (92年)

発売は92年だが、録音は「100% COTTON」リリース直後である。そしてオリジナル・ジェイムス・コットン・バンド唯一のライブ盤だ。怒涛のファンク・ブギ大会!黙って聴きましょう。

JACKET

LIVE FROM CHICAGO (86年)

これもめちゃめちゃかっこいいです。バンドもタイトで、MCが煽る煽る。やっぱりファンクはライブ。これも必聴盤です。

LOWELL FULSON

JACKET

SOUL (65年)

この盤はローウェル・フルスンがリリースしたシングルを集めて作られたものだ。まぎれもないブルースではあるが、その中にファンクやソウルの匂いがする、私のようなファンク好きが聴いてもかっこいいと思う傑作アルバム。

JACKET

TRAMP (66年)

ブギ・ダウン・プロダクションがサンプリングして有名になった「トランプ」収録。「ソウル」に続きケントからの2枚目になるこのアルバムは、ローウェル・フルスンのキャリアの中でも最高傑作ではないでしょうか。「ソウル」も素晴しいが、よりソウルフルでファンキー、そして何より「トランプ」一曲の破壊力で私はこの盤の方が好きです。

JACKET

LET'S GO GET STONED (6?年)

この盤はめちゃめちゃファンクです。ファンクという事では3枚の中で一番です。ほとんどがアップ・テンポの曲で、タイトなドラムにフルスンのお得意のギター・フレーズがからむという感じです。収録の「ファンキー・ブロードウェイ」は必聴。

JUNIOR WELLS

JACKET

HOODOO MAN BLUES (65年)

ブルース名盤には必ず上げられる一枚。ジュニア・ウェルズ・シカゴ・ブルース・バンド名義で、このバンドにはバディ・ガイも参加。ウェルズのハープ、ガイのギターとドラム、ベースという4人編成とは思えない、グルーヴィーな演奏が聴けます。アレステッド・デベロップメントがサンプリングした「ウイアー・レディ」収録。必聴盤。

JACKET

SOUTHSIDE BLUES JAM (6?年)

この盤は、ミディアム~スローな曲で構成された、ボーカルを全面に出したブルース・アルバム。ピアノでオーティス・スパン、ギターでバディ・ガイが参加。

JACKET

ON TAP (74年)

これは74年という時期もあり、ホーンやオルガンも加えて、かなりファンクな曲もあります。クラブで、ファンクに混ぜてかけても全然違和感ないです。

LITTLE SONNY

JACKET

HARD GOIN' UP(73年)

ファンク・ブルース・ハーピスト、リトル・サニーのスタックスからの3枚目のアルバム。どうしても、ジェイムズ・コットンの影に隠れがちだが、ワッツタックス・コンサートにも出演したり、サニーの方がファンクに対するアプローチも積極的な気がする。この盤もクラビネットやホーンを導入して、リズム隊などは完全にファンクだ。

JACKET

BLUES WITH A FEELING(94年)

72年のアン・アーバー・ブルース&ジャズ・フェスティバルでのライブと60年代のシングル3曲、そして本人のインタビューなどが入ったCD。音はあまり良くないが、タフなファンク・ビートに乗るサニーのハープとボーカルがかっこいいです。全盛期の勢いが伝わってくる名盤です。

JACKET

SONY SIDE UP(94年)

92年録音の、「ハード・ゴーイン・アップ」以来21年ぶりのアルバム。サニーのハープとボーカルはブランクを感じさせずかっこいいのですが、バンドがファンクというより、フュージョンのように聴こえてしまうのは録音のせいでしょうか。70年代のいなたい感じは、発達し過ぎた今の器材では難しいのでしょうかねぇ。

JACKET

HARD GOIN' UP(73年)

バンドの勢い、ファンク度共に前作よりずっといいです。ダニー・ハサウェイとリロイ・ハトソンの共作で、ファンク・クラシックの「ザ・ゲットー」は聴きものです。

BOBBY RUSH

JACKET

I AIN'T STUDDIN' YOU (91年)

50年代から30年以上にわたって活躍しているボビー・ラッシュの91年作。ブルースと言ってしまっていいのかどうか、というくらいのファンク・アルバム。新録のブルース・アルバムの中では、大好きな一枚です。シンセを積極的に導入しており、ベースなんかは80年代ファンクに通じる気持ちよさです。で、どこがブルースかと言うと、ボビー・ラッシュ自身です。

JACKET

HANDY MAN (92年)

前作の勢いそのままで創ったようなアルバムで、タイトル・トラックはかっこいいです。ジェイムズ・コットンは70年代ファンクとの融合に成功したが、そういう意味ではボビー・ラッシュは80年代ファンクか。79年にはレオン・ハフのプロデュースでアルバムをリリースしており、私もその時代のアルバムは未聴なので是非とも聴いてみたいです。

ROBERT WARD

JACKET

FEAR NO EVIL (91年)

オハイオ・プレイヤーズの前身、オハイオ・アンタッチャブルズのリーダーを勤め、その後セッションプレイヤーとして、ウィルソン・ピケットがリードをとるファルコンズの「アイ・ファウンド・ア・ラヴ」にギターで参加。20年のブランクを経てリリースされた初のオリジナル・アルバム。ベースでミーターズのジョージ・ポーターが参加。R&B色の濃いファンク・ブルース・アルバム。何しろギターの音が独特で気持ちいい。これは傑作です。

JACKET

RHYTHM OF THE PEOPLE (93年)

復帰二作目のこの盤では、「アイ・ファウンド・ア・ラヴ」を再演してます。前作より、ファンク度はアップしてて、バックがかなりソリッドになってます。ギターは相変わらずマグナトーンのトレモロ・サウンドで独特です。あまりふれてませんが、ボーカルがまた味があっていいです。

Others

JACKET

WHERE IT ALL BEGAN / BO DIDDLEY (72年)

「ボー・デドリー・ビート」とまで呼ばれる独特のグルーヴは気持ちいいの一言。リズム&ブルースの重鎮、気合いの一発。私はそんなにたくさんのアルバムを聴いたわけではないのですが、この盤では、ファンクなトラックに例のギターと野太い声、数人の女性ボーカルもフューチャーしてめちゃくちゃグルーヴィーです。ラストに収録されてる「BO DIDDLEY-ITIS」を聴いて、腰が動かないヤツがいたらお目にかかりたいです。ファンク好きには是非とも聴いてもらいたい一枚。

JACKET

RAW UNPOLLUTED SOUL / WILLIE WILLIAMS

ドラマーのウイリー・ウイリアムスのアルバム。原題は「38ウーマン」だったと思います。これはファンク・アルバムではないのですが、全編に漂う、いなたく重たい雰囲気がクールでかっこいいです。キャリー・ベルがハーモニカでフューチャーされてます。見たことがないはずの50年代のデトロイトが目に浮かぶようで、この辺を聴きだすと深みにはまりそうで怖いです。

JACKET

BLUES / JIMI HENDRIX (94年)

タイトルもそのものズバリの、未発表曲を含むイギリス編集のアルバム。黒人音楽好きの方で、あまりジミ・ヘンドリクスは聴かないという人にも是非聴いてほしい。各曲ごとに細かなデータや録音のエピソードが記されたライナーが素晴しい。でも、ジミは本当はロックをやりたかったんだろうか。

JACKET

RIDIN' / LUCKY PETERSON (84年)

みなさんは、このジャケットがレコ屋の店頭に並んでいたとして、素通りして帰ることができますか?現在も活躍中のブルース・ギタリスト、ラッキー・ピーターソンが、全曲オルガンとピアノで録音した、ジャケット写真そのまんまのグルーヴィーなアルバムです。レスリーのうねりがめちゃめちゃ気持ちいいです。BOOKER T. & THE MG'Sの「グリーン・オニオンズ」もやってます。このアルバムは超おすすめです。

JACKET

RON LEVY'S WILD KINGDOM / B-3 BLUES AND GROOVES (93年)

ここのRON LEVYという白人のキーボーディストについて、詳しくは知らないのですが、タイトルが示す通りハモンドB-3の歪んだ音が気持ちいいです。アルバート・コリンズがゲストで参加した曲は、正に歪み大会という感じです。ゴー・ゴーをやったり、ラテン風の曲をやったりと、いろんなタイプのグルーヴィーな曲をやってます。古いブルース・アルバムのような重量感はないのですが、単純に気持ちよくてかっこいいです。ゲストでメンフィス・ホーンズも参加。必聴です。

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